Lesson2. 競馬のレースの種類

競馬のレースには様々な種類があります。
レースを構成する要素(ランク、種類、条件)についてご説明します。

レースのクラス分け

競馬のレースにはクラスというレースの階級が存在します。
これは同じくらいの強さの馬が戦うことでレースの予想をより難解にする・面白くするという背景もあります。
レースのクラスは大きく9つのクラスがあり、各クラスの中で馬の年齢や馬の性別等によってさらに細分化されることもあります。

クラスは上からGⅠ、GⅡ、GⅢ、リステッド、オープン特別、3勝クラス、2勝クラス、1勝クラス、新馬・未勝利となっており、基本的に1回勝つごとに1つ上のクラスヘ上がります。
また、GⅠ、GⅡ、GⅢまでを重賞レースと呼びます。

レースのクラス分けイメージ
JRA日本中央競馬会HPより引用

番外編:GⅠ(ジーワン)

競馬のレースは全てのクラスを合わせると年間で3300~3400レースが開催されます。
その中でも、最上位クラスのGⅠは年間で26レースしかありません。

GⅠは優勝賞金も非常に高く、日本国内での最高優勝賞金はジャパンカップと有馬記念の3億円です。
1勝するだけで3億円も手に入るのは凄いですよね。

中央競馬にデビューする馬は毎年7000~8000頭います。
その中で年間26頭のGⅠ馬(GⅠを勝ったことがある馬の呼称)になれるのは単純計算で約0.35%。非常に狭き門です。

レースの種類

競馬には芝レース、ダートレース、障害レース3種類のレースがあります。

芝レース
一般的に「競馬」と言うと馬が芝の上を走っているレースを想像している人が多いと思います。
JRAが開催している中央競馬では、芝レースがメインのレースと位置づけられていることが多いです。
実際に、GⅠのレースも芝レースが22レースを占めています。(ダート2レース、障害2レース)

ダートレース
ダートレースとは、芝ではなく、土や砂が敷かれたコースを走るレースのことを言います。
中央競馬では開催レース数は芝レースと同じくらいですが、地方競馬ではこのダートレースが大部分を占めています。
芝より想定的にレベルが低いと揶揄されることもありますが、芝のレースが得意な馬とダートのレースが得意な馬は異なるので、一概にレースレベルの比較はできないと考える人も多いです。

障害レース
芝レース同様に走るのは芝の上ですが、途中に生垣などの障害物が用意されていて、競走馬はそれをジャンプで越えながらゴールを目指すレースです。
人間でいうとハードル走みたいなイメージが正しいかもしれません。
レース数は非常に少ないですが、普段のレースとは違う面白さもあります。

レースの条件

レースの中には特定の出走条件があるレースもあります。ここでは代表的な限定戦とハンデ戦を紹介します。

限定戦
年齢や性別など、指定された条件を満たした馬だけが出走できるレースです。
重賞においても、牝馬(メス馬)限定戦や3歳限定戦などの限定戦が存在します。

ハンデ戦
出走する競走馬の勝利確率がなるべく均等になるようにハンデを設定するレースです。
過去の実績などを考慮して、比較的強い馬は背負う錘(おもり)を重くして、比較的弱い馬は背負う錘を軽くします。
この錘の重さを決めるのはJRAのハンデキャッパーと呼ばれる専門の人なので、ハンデ戦は予想するのも非常に難しくなります。

レースの距離

レースは1000m以上の様々な距離で開催されます。
馬によって得意な距離が異なり、1200m前後のいわゆる「短距離レース」を得意とする馬もいれば、2800m以上の「長距離レース」を得意とする馬もいます。

レースが開催される距離は各競馬場によっても異なります。
次のレッスンでは競馬場について学んでいきましょう。

→ Lesson3. 開催日と競馬場

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