グラホ’s RECIPEの仕組み
今回は競馬予想補助サービスとしてリリースしている「グラホ’s RECIPE」の仕組みをご紹介します。
グラホ’s RECIPEは5つの工程を経て予想を提供しています。
工程① 競走馬の出走データを準備する
現在使っているデータベースには2017年以降ののべ25万頭以上の競走馬の出走データが入っています。
そのデータには競走馬の名前、性別、年齢から、当日の馬体重の増減や4コーナーの通過順まで、予想に活かせそうなあらゆるデータを保存しています。
グラホ’s RECIPEの精度の高さはこのデータベースによるところが大きいです。
工程② 予想するレースに出走する競走馬の情報を取得する
出馬表が公開されると、その週に出走する競走馬のデータを取得します。
全競馬場の全レースに出走する競走馬の名前と出走するコースについての情報が主な取得データです。
馬場状態については当日にしかわからないので、一旦良馬場(降雨の影響が無い馬場)の想定で求めた後、当日再度正確な馬場状態をもとにデータを上書きします。
工程③ 出走する競走馬の能力値を算出する
同一レースに出走予定の馬の過去の出走レースの結果から、その当時に出した能力値を数値化します。
能力値の算出は、同コース同距離の過去のレースタイムを参考にして求めます。
2歳馬、3歳馬の成長具合に関してもこのタイミングで考慮に加えます。
なお、出走するレースと大幅に距離が違ったり、芝・ダート等のコースが違ったりする場合は、このタイミングで能力値の計算元から除外します。
また、過去に出走したレースがない場合(新馬戦)や、非常に少ない場合(未勝利戦など)においては、能力値の算出が正確にできない出走馬が4頭以上存在する場合には能力値の算出を中止します。
工程④ 入力したレシピで能力値を調整する
工程③で求めた能力値に対して、サービス画面上で指定された枠順や脚質、コース適性、馬場適性を考慮して調整を行います。
この調整によって競走馬の絶対能力だけではなく、出走するレース特有の要因を加味して能力値を推定することができます。
なお、オススメ設定を適用すると、過去10年間のコースデータを参考に枠順や脚質の有利不利が自動で設定されます。
有利不利について詳しくない初心者の方にはオススメ設定の利用を推奨しています。
工程⑤ 調整された能力値を走破タイムに換算して速い順に出力する
最後は、工程④で推定した今回のレースで各競走馬が出すであろう能力値を走破タイムに換算します。
そして、走破タイムが速い順に各競走馬の推定走破タイムを表示します。
また、工程③でデータ数が足りなかった馬についてはデータ不足である旨を表示します。
結果画面で表示された走破タイムが拮抗している場合は予想難易度が高いレースだと言えます。
逆に、人気がない馬でも走破タイムが他の馬よりも大幅に速い場合は穴馬として期待できると言えるでしょう。